私のクラスでは、楽譜は必ず私が歌いやすいように作り変える。
音楽を勉強していれば、楽譜を読み込む作業こそ、個性を出すところなので、むしろ、細かい楽譜の読み込みまで指示されたくないかもしれないけれど、
私は、市販の楽譜では四分音符1つのところを言葉の割り振りに合わせて、八分音符にしたり、付点にしたり、必ずかなりの手間をかけて作っていく。
そこまで作り込んでおくと、初めてレッスンに来た人も楽譜を見れば歌えてしまうという便利さがある。
でも、レッスンを見学に来た人たちは私のそんな努力は知らない。
楽譜なんて、適当に10円でコピーしたものだろうという頭があるので、
「この楽譜はお貸しするだけなので、必ず置いて帰ってください」とお願いしても、殆どの人が、持って帰ってしまう。そういう人はもちろん、コピー代も置いていかない。
20年余り教えているけれど、楽譜の重要さを理解する人にはなかなか巡り合わない。。これはもう、諦めるしかないのだろうか。。。
<岩元ガン子のシャンソン&カンツォーネ話>